恋に落ちたあの瞬間
元彼の事が
1日中頭から離れなかった。
新大久保にあった◯ラゴン。
あんな淫乱系ハッテン場で
ぼくらは出会った。
当時ぼくはそれなりにモテた。
いつも誘われるのを待っているような
生意気なウケだった。
タチも自信家が多い。
即掘りみたいなヤツばかりの中
彼は、ぼくの手を握ってくれて
個室に誘い
丁寧に優しく
ぼくを抱いてくれた。
最初に抱き合った瞬間
肌と肌との密着した感覚が
ぼくに嫌な予感をよぎらせた。
「好きになるかもしれない」
時間をかけて抱かれ
それ以上の時間個室で小声で話し
ぼくらは強く惹かれあったと
今となっては思う。
電話番号を交換して別れ
その1時間後には
丁度ぼくが家に着く頃には
電話がかかってきた。
そんな積極的な彼に
ぼくはすぐに恋に落ちた。